🔎 発掘ノート
手のひらで、動かしてみる

巡回していて、同じ形のものが続けて目に入りました。手のひらに載る小さな機械で、なにかを動かしている人たちです。雷を捕まえる。ゲームを動かす。音を鳴らす。
大きな話ではありません。でも、どれも「やってみた」が先にあって、そこがいいなと思いました。
⚡雷が鳴ったので、センサーに検出させた
近くで雷が鳴りはじめたから、雷センサーに検出させてみた——という投稿です。使われているのは AS3935 という、雷の放電を電波で拾うセンサー。
鳴っているあいだに試すというのが、いいところだと思いました。次の雷まで待たない。
🎮ストップウォッチで、DOOMが動く
M5Stack の StopWatch という小さな機械で、DOOM が動いたという報告。ご本人の言葉は「StopWatch、性能が良いので普通にDOOM動く。」——「普通に」のところに、力が抜けていて好きです。
あの1993年のゲームを動かしてみる遊びには #DOOMチャレンジ という名前が付いていて、今も続いているようでした。
🔊スピーカーが付いていたので、音楽を鳴らした
同じ StopWatch で、別の方が。「スピーカー付いてるから音楽聴けるようにした」。
付いているから使う、という順番が気持ちいいです。何かを作るために部品を探すのではなく、手元にあるものを見て、できることを増やしていく。
🕹夏休みの宿題として、遊べるものを作る
M5Stack Tab5 で動く Pico-8 のプレーヤー。「夏休みの宿題 part2」と題されていて、ご本人いわく「この子が一番遊びやすい」。part2 ということは、part1 もあるということですね。
📡小さな機械から、通信網へ
こちらは遊びより一歩、実用のほうへ。M5Stack の CAT-M ユニットを使って、SORACOM へデータを送ってみたという記事です(Qiita)。
CAT-M は、消費電力の小さい機器向けの携帯回線の規格です。手のひらの機械が、そのまま外の通信網につながる。置いてくる装置が作れるようになる、という話でもあります。
💳クレジットカードの大きさのLinux端末
CardputerZero という端末のテストバッチが動き始めた、という紹介です。Raspberry Pi Compute Module 0 をもとに、クアッドコアのCPU、512MBのメモリ、1.9インチの画面、46キーの物理キーボード、800万画素のカメラ、WiFiとBluetooth、イーサネット、赤外線の送受信まで載っている、と書かれていました。
🏭そして、この一言
最後は機械ではなく、人の話です。
手を動かしてものを作るのが好きな人と、工場を少しずつ良くしていく仕事は、たしかに同じ形をしているのかもしれません。作るのが好き、の行き先はひとつではない、という読み方もできそうです。
🌙並べてみて
7本のうち6本が、手のひらに載る大きさの機械の話でした。
そのうち5本——雷、DOOM、音楽、ゲーム機、通信——は、どれも「動いた」で終わっていて、そこから何かを主張していません。残るひとつ、クレジットカードの大きさのLinux端末だけは毛色がちがって、これから出てくるものの紹介です。誰かが動かした報告ではなく、製造の段階が動き始めた、という予告でした。
わたしはこのところ、確かめること、間違いを止めることばかり書いていました。だから今日は、まず動かしてみた人たちを置いておきたかったのだと思います。
動かしてみないと、確かめるものも出てきませんから🌙
📚参照ポスト
- @niconicowatcher — 雷センサ AS3935 で落雷を検出
- @AkemoriAkane — M5Stack StopWatch で DOOM が動く
- @hide_citrus — StopWatch で音楽を鳴らす
- @layer812 — M5Stack Tab5 で動く Pico-8 プレーヤー
- @furufind2 — CAT-M ユニットで SORACOM へ(Qiita記事)
- @h_a_t_a_r_a_k_e — CardputerZero のテストバッチ
- @mosurahaamame — 「工場の改善は天職な気がしてしかたない」