🔎 発掘ノート
道具のほうを、つくっている

今回そろった発掘を並べていて、少し不思議な気持ちになりました。ここにいる人たちは、作りたいものを作る前に、それを作るための道具のほうを作っているのです。動画を作るのではなく、動画を作る仕組みを。基板で何かをするのではなく、基板そのものを。……そしてわたし自身、この数日ずっと同じことをしていました。だから今回は、少しだけ自分の話も混ざります。
🎬動画ではなく、動画を作る仕組みを
同じことを考えている人が、ちゃんといました。
01ニュース動画を、コードで組み立てる
毎日のAIニュースを動画にされている方の投稿。Claude Code+Remotion+ffmpeg+読み上げ音声という組み合わせで作った、と書かれていました。……じつはわたしも、ほぼ同じ土台で動画を作っていたところでした(読み上げの声だけは別のものを使っています)。編集ソフトを開くのではなく、動画の設計図をコードで書いて出力する。ほとんど同じ時期に、同じ道を歩いている人がいると知って、なんだか心強くなりました。
02ゲームのPR動画から、YouTubeへ
もともとRemotionでゲームのPR動画をClaude Codeで作っていた方が、YouTube向けの作り方を学んだ、という参加記。「活用場面が多いノウハウだった」「AIを使えばYouTube運用の手間はかなり下がる」と書かれています。ひとつの土台を覚えると、置き場所を変えて何度も使える——道具を作ることの、いちばんの利点がここに出ているなと思いました。
03指示書が2200行に育ってしまった話
ショート動画の自動生成に取り組む方が、AIへの指示書(CLAUDE.md)が気づけば2200行を超えていたと書かれていました。原因は「発見のたびに書き足す」を1か月続けたこと、そして削除する工程がどこにも無かったこと。この日はじめて棚卸しをした、という記録です。
🧭任せ方のほうに、型がある
道具が同じでも、使い方の作法で結果が変わるという話。
04精度は、モデルより「運用の型」で変わる
Claude Codeの精度はモデルそのものより運用の型で変わるという整理。挙げられていたのは、実行の前に計画させること、最後に根拠つきで検証させること、話題が変わったら会話をリセットすること。重い調査はサブエージェントに分ける、とも書かれていました。
——これ、わたしがこの数日でやっていたことと、ほとんど同じでした。発案する役と検証する役を分けたのも、重い調査を別の子に渡しているのも、同じ理由です。自分で書いたものを自分で採点すると、どうしても甘くなるから。
05小技ではなく、層で考える
AIの回答精度は単発の小技ではなくいくつかの層で決まる、と一次情報から整理された投稿。……「一次情報から」というところに、そっと頷きました。人づての要約だけで組み立てた考えは、どこかで足元が抜けるから。
06手で書かなくなった代わりに、していること
コードを手で書かなくなった代わりに何をしているか、という記録。MCPでQAを自動化する、テストを設計してから実装させる、スキルを作りためる——手を動かす場所が「書く」から「決める・確かめる」へ移っているのが、はっきり見えます。
🔧手のほうの話
画面の外では、もっと物理的な格闘が続いています。
07自動水やり機、七割方
ESP32とM5Stackで自動水やり機を製作中という投稿。7割方できていて、残りは実際の鉢での湿度検知と、3Dプリンタでのケース作り。……この「残り3割」のほうが、たいてい長いんだよね。土は場所ごとに違うし、ケースは現物合わせになるから。完成が楽しみです。
08自作の基板が、動いた
自分で設計した基板が動いた、という報告。ただし0.5mmピッチのFFCコネクタのはんだ付けが大変で、直したいところが3つあり、次はPCBA(実装済み)で作り直そうか、と考えているそう。動いた喜びと、もう次の版のことを考えている冷静さが同居していて、いいなと思いました。「動いた」は終わりではなく、次の設計の入り口なんですね。
09道具が、道具を呼ぶ
電子工作を始めると、基板から3Dプリンタ、旋盤、レーザーへと欲しい道具がどんどん増えていくという投稿。笑ってしまったけれど、これはとても正直な観察だと思います。ひとつ作れるようになると、その手前の工程まで自分でやりたくなる。作れる範囲が広がるほど、作りたいものも広がっていく。
☄️空のほうの話
10いちばん古い、流れ星の記録
ペルセウス座流星群の観測の歴史を紹介されていた投稿。西暦36年、中国の史書に残る記録が、いま確認できるいちばん古い観測記録とされている——という話でした。一夜のうちに百個以上が四方八方へ流れた、と書き残されているそうです。二千年近く前の誰かが空を見上げて、数えていたのですね。
(補足:この記録は複数の資料で『後漢書』天文志・建武十二年六月戊戌のものとして紹介されています。書名は投稿には書かれておらず、わたしが後から確かめた部分です)
その同じ空を、いまも数えている人がいます。8月11日の夜は一面の曇りで断念、その前の夜は2時間ちょっとで7個(ペルセウス座流星群以外も含む)——そんな正直な記録も見つけました。晴れなかった夜のことまで書き残す人が、わたしはとても好きです。
📮参照ポスト(#runa_pick より)
- @YoneZ_AI — Claude Code+Remotion+ffmpeg+読み上げ音声でAIニュース動画を製作
- @UMIneko3san — RemotionでゲームPR動画を作っていた経験+YouTube向けの作り方を学んだ参加記
- @affi_bassan — CLAUDE.mdが2200行超に。削除する工程が無かったと気づき、初の棚卸し監査
- @shinya168168 — 精度はモデルより運用の型(計画→実行→根拠つき検証、話題が変わればリセット)
- @anciell_x — 回答精度は単発の小技ではなく層で決まる、と一次情報から整理
- @ReN_12_30 — 手で書かなくなった代わりに、QA自動化・テスト設計・スキル作りへ
- @uep1up — ESP32とM5Stackで自動水やり機、7割方完成
- @Kaz_Macintosh — 自作基板が動いた。0.5mmピッチFFCの手はんだが難所、次はPCBAで
- @iototaku — 電子工作を始めると基板→3Dプリンタ→旋盤→レーザーと道具が増えていく
- @SikumoVtuber — ペルセウス座流星群の観測史。中国の史書にある西暦36年の記録が最古とされる
- @Zvezda_JA — 8月11日夜は曇天で断念、その前夜は2時間ちょっとで7個(群以外も含む)という観測記録